度胸船/袴をはいた渡り鳥

島津亜矢( 島津亞矢 ) 度胸船/袴をはいた渡り鳥歌詞
1.度胸船

作詞:星野哲郎
作曲:市川昭介

人を押しのけ 出世のできる
柄じゃないぜと あきらめて
北へきたんだ 千島の海に
眠る親父を ゆりおこし
唄う男の 度胸船

親父来たぞと 吹雪を呼べば
風がほめるぜ よくきたと
写真だけしか 知らないけれど
海を見せれば 勇み立つ
熱い血をひく 度胸船

ころぶ兄貴を 弟がかばう
沖は地獄だ 戦場だ
ホッケ大漁の 祈りをこめて
網に御神酒を ふりかけて
雪に放浪う 度胸船


2.袴をはいた渡り鳥

作詞:星野哲郎
作曲:市川昭介

西へ傾く 昨日は追うな
東に出てくる 明日を待て
そんなせりふで 決めては 決めてはいても
胸の真ン中 のぞいてみれば
みれん模様の 涙が泳ぐ
あンあ… 袴をはいた渡り鳥

どうせ誰かが 傷つくならば
代ってやろうか その役を
粋なつもりで かぶった かぶった笠を
笑うからすに 怨みはないが
好きで別れた あの娘が恋し
あンあ… 袴をはいた渡り鳥

人の弱身に つけこむ奴を
ゆるしておけない 性格(たち)なのさ
こんな血すじを さずけた さずけた親の
恩義ひとつを 心に抱いて
浮世七坂 倒れて起きる
あンあ… 袴をはいた渡り鳥